これまでの想い


都内にいた頃、わたしは実家のそばで子育てをしていました。つわりが辛かった時も、子どもが熱を出し仕事を休めなかった時も、自分の体調が優れなかった時も、ずいぶん両親に助けられ何不自由なく暮らしていました。

けれどもふと、周りを見渡すと、地方から出て頼れる友もおらずひとりで子育てを頑張っているママさんや、異国の地から日本に嫁ぎ日本語も勉強する暇もないまま必死に子育てをしているママさんや、じつに様々な家庭がありました。

またある時は、老々介護で日々の買い物も大変そうな方や、毎日同じお惣菜を買う独り暮らしのお年寄りの方などを目にし、自分は両親を助けることのできる環境にあるけれど、そうではない人たちが自分と同じ地域に沢山いるんだと、ずっと心に思うところがありました。

世の中には、家族がいても頼れる関係でなかったり、上手に友だちを作れるママさんもいれば、それが難しい方もいます。

行政やNPO、民間のサービスは様々だと思いますが、わたしは自分なりの方法で、自分にできることをしていきたいと思いました。

ここ二宮は「助け合い」の風土が残るあたたかい町です。自分が足立区でしようと思っていた事にどこまでのニーズがあるのかわかりませんが、大好きになった町と地域の皆さんに、ほんの少しでもお役に立てるようなことができれば嬉しいです。そしてわたし自身、町の人たちに様々なことを教わりながら、この小さな町の魅力を発信したり課題を共有したり、「CHOCOTTO(ちょこっと)」の活動を通して人と人とが、町と町とが、つながっていくようなそんな関わりをしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。